Job Runner

自動採番を行う

概要

自動的に採番を行ってフィールドにセットします。

使い方

アクションが実行されると gusuku のサーバーに通信を行い、取得した値を指定フィールドにセットします。

アクションの結果として採番した値が配列形式でセットされます。配列の要素数は「レコード」パラメーターに含まれるレコードの行数と同じになります。配列内の各値は、ゼロ埋めや前につける文字列(プレフィックス)、後ろにつける文字列(サフィックス)といった書式を適用した後の形式になります。

この「やること」をセットしたアクションを実行してフィールド値が元の値から変更される場合、レコードの保存が予約されます。変更されたレコードはすぐには保存されず、ジョブ内の全アクションが終了した後に自動的に保存されます。変更されたレコードを別のタイミングで保存したい場合は「値が変更されているレコードを保存する」を使用します。

自動保存時に「レコード」のアプリに対してレコード編集権限を持った API トークンが必要になります。別のアクションで「kintone 接続設定を行う」を行い、kintone アプリの API トークンを設定しておいてください。

設定するパラメーター

「レコード」「フィールド」および採番ルールを決めるパラメーターを設定します。

レコード

処理対象となるレコードを取得したアクションを選択します。

複数行のレコードが含まれる場合、採番はこのレコードの数だけまとめて行われ、各レコードに対して採番された値をセットします。処理途中でエラーが発生しない限り、連続した番号になります。

フィールド

採番した値をセットする先のフィールドを選択します。

選択できるフィールドタイプは以下の通りです。

  • 文字列(1行)
  • 数値

テーブル内のフィールドは選択できません。

フィールドの値は、ゼロ埋めなどのフォーマットされた状態でセットされます。

すぐにはフィールドに値をセットせずに、採番した値を別のアクションで使用したいなどの場合、このパラメーターは省略することができます。

アプリ単位の採番

「なし」を選んだ場合、採番される番号はドメイン全体での連番になります。

「アプリ単位で採番」を選ぶと、連番はアプリ毎に管理されます。

ゼロ埋め

ゼロ埋めする場合、次の桁数で指定した桁数に満たない場合にゼロ埋めされます。

ゼロ埋め「する」の場合、桁数は必ず1以上の値を設定してください。

例えばゼロ埋め「する」で桁数「8」の場合、採取した番号が「1」だったら、フィールドに「00000001」という値がセットされます。

桁数

ゼロ埋めする場合の最大桁数を指定します。ゼロ埋めしない場合はこのパラメーターは無視されます。

採取した番号がこの桁数を超えた場合、桁数のカットは行われません。例えば桁数「3」で「1234」という番号が採取された場合、「123」や「234」にカットされるのではなく、「1234」という値がそのままセットされます。

前につける文字列(プレフィックス)

採取した番号の手前に固定文字列を付けたい場合に指定します。

後ろにつける文字列(サフィックス)

採取した番号の後ろに固定文字列を付けたい場合に指定します。

採番サイクル

「なし」を選ぶと番号がリセットされることはありません。

「月単位で採番」を選ぶと、翌月には連番が1にリセットされます。

「年単位で採番」を選ぶと、年初の1月1日に連番が1にリセットされます。

「年度(4月開始)単位で採番」を選ぶと、4月1日に連番が1にリセットされます。

タイムゾーン

採番サイクルで月単位や年単位を選んだ場合、どの国・地域の時刻を基準にするかを選択します。

採番キー

独自に採番キーを設定したい場合にこのパラメーターをセットします。省略可能です。

複数のアクションで「自動採番を行う」場合、「採番キー」省略時は「フィールド」で指定したフィールドコードが同じものが同じ採番グループとして通し番号が発行されます。「採番キー」を指定すると、フィールドではなく、同じ「採番キー」を指定したものが同じ採番グループになり、その中での通し番号が発行されます。

自動採番の範囲について

自動採番がどの範囲で連続性をもつのかどうかは「フィールド」「アプリ単位の採番」「採番キー」の組み合わせによって変わります。以下の表を参考にしてください。

フィールド アプリ単位の採番 採番キー 採番の範囲
指定なし なし 指定なし 同一アクション番号
指定なし なし 指定あり 同一採番キー
指定なし アプリ単位で採番 指定なし アプリ内の同一アクション番号
指定なし アプリ単位で採番 指定あり アプリ内の同一採番キー
指定あり なし 指定なし 同一フィールドコード
指定あり なし 指定あり 同一採番キー
指定あり アプリ単位で採番 指定なし アプリ内の同一フィールド
指定あり アプリ単位で採番 指定あり アプリ内の同一採番キー

特に、この3つのパラメーターを全て省略した場合、kintoneサブドメイン全体での広い範囲の連番になるのではなく、逆にそのアクションのみの狭い範囲の連番になる点に注意してください。アプリを横断してkintoneサブドメイン全体での連番を行いたい場合は「アプリ単位の採番」を「なし」にして「採番キー」を指定してください。

制限事項

  • 一度に採番できる上限は10万件です。「レコード」の行数が10万を超える場合はエラーになります。

  • 「フィールド」で数値タイプのフィールドを選んだ場合、プレフィックスやサフィックスをつけると、レコード保存時にエラーになります。

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