フィールドマッピングの記述方法

概要

「フィールドマッピング」は、「レコードを追加する」や「テーブル行を別アプリのレコードへ書き出す」のように、レコードの書き出しを行う「やること」で、書き出すレコードの内容を定義するパラメーターです。

フィールドマッピングの記述方法

フィールドマッピング

図のような画面がポップアップします。

右辺側が書き出すレコードのフィールドを表します。表示されているフィールドは、値をセット可能なものに限られています。「レコード番号」のように、値をセットできないフィールドは表示されません。

「セットする値」にセットしたい値を記述します。

フィールド名に赤い「*」がつくことがありますが、これはそのフィールドがkintoneアプリのフィールド設定で必須になっていることを意味します。フィールドマッピングの入力が必須という意味ではありません。

セットする値

固定値、または式でセットする値を記述します。

式の基本的な書き方については式の記述方法をご覧ください。

「挿入」プルダウンメニューの「フィールド」を選ぶと、現在カスタマイズしているアプリのフィールドを選択でき、フィールドを参照する式が入力されます。

「挿入」プルダウンメニューの「他のアクションの結果」を選ぶと、他のアクションを選択でき、アクションの結果値を参照する式が入力されます。

「挿入」プルダウンメニューの「関数」を選ぶと、Customine で利用できる関数が選択でき、関数を実行する式が入力されます。

式は手で入力することもできます。

例)

  • 固定の文字列を入力する場合は「"」で囲ってください。
="西暦2018年"
  • フィールドを参照する場合は、フィールドコードを指定します。
= 文字列_1行_1
= 数値_2
  • ユーザー選択フィールド、グループ選択フィールド、組織選択フィールドを参照する場合、.code をつけることでコードを、.name で表示名を参照することができます。これらのフィールドは複数選択が可能ですが複数選択されている場合で、マッピングのセット先が文字列だった場合は、カンマで区切られます。
= ユーザー選択_1.name
= 組織選択_1.code
  • 他アクションの結果を使用する場合は「$アクション番号」や「$アクション番号.フィールドコード」で参照できます。
= $1
= $2.文字列_1行_1
  • 文字を結合する場合は「&」でつなぎます。
= "西暦" & $1.数値 & "年"
  • 計算結果を登録する場合は演算子を使用します。
= (数値_1 * 数値_2) * 180 / 3.1416
  • today()やnow()、format()関数を使用することも可能です。
= format(today(), 'M月D日')
  • チェックボックスや複数選択フィールドで、複数の値を選択する場合は、[] を使用します。
= ['sample1', 'sample2']
  • 添付ファイルをセットしたい場合、「添付ファイルをコピーする」をセットしたアクションを用いて、「$アクション番号」で指定します。
= $1

空白をセットしたい場合

「セットする値」欄を空にすると、空の値を出力するのではなく、そのフィールドを出力しません。例えば「レコードを更新する」で使う場合、元のフィールドを空白に置き換えるのではなく、元のフィールドの値を維持するという意味になります。

これに対し、空白をセットしたい場合は、「セットする値」を以下のように指定してください。

=""

フィールドマッピングだけで使える特殊な書き方

フィールドマッピングでは @out や @this といった特殊な参照を使用することができます。

書き方 意味 使用できる場面
@out マッピング先(更新先)のレコード レコードを更新する(キーの値をフィールドで指定)など
@this 現在開いている画面のレコード 一覧画面以外

以下の例は、マッピング先の「数値」フィールドの値を1加算した値をセットします。セット先が同じ「数値」フィールドであれば、マッピング先の「数値」を1増やす、という意味になります。

= @out.数値 + 1

@this は、「レコードをもとに別のレコードを更新する」のように、マッピング元のレコードが現在編集中のレコードではない場合に、現在編集中のレコードを参照したい場合に使用します。

以下の例は、商品マスターをマッピング元として「商品名」と「単位」を参照し、更に現在編集中のアプリにある「数量」と組み合わせた式です。

= 商品名 & @this.数量 & 単位 & "の発注"

@out は対応している「やること」であれば画面にかかわらず使用できます。どの「やること」で使用できるかは、各「やること」のドキュメントをご参照ください。

@this はフィールドマッピングがある「やること」ならどこでも使用できますが、レコード一覧画面では使用できません。

制限事項

以下のフィールドは、値を登録できません。

  • レコード番号など、もともと値を変更できないタイプのフィールド
  • ステータス
  • カテゴリー
  • テーブル

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