kintone Webhook から渡されたレコードを取得します。
kintone Webhook では、kintone から Webhook へ通知する内容に、その通知を発生させたレコードの内容か、またはレコードIDが含まれます。「Webhook から渡されたレコードを取得する」ではそのレコード内容を取得し、後続のアクションで使用できるようにします。
通知の元になった操作が「レコードの追加」「レコードの編集」「プロセス管理のステータスの更新」のいずれかであった場合は、特に事前の設定なしでレコードを取得できます。
「コメントの書き込み」の場合は、事前に「kintone 接続設定を行う」を行って、元のアプリからレコードを取得するための接続設定を行っておく必要があります。
kintone 標準の Webhook 起動方法でなく、kintone アプリのカスタマイズから「kintone Webhook を起動する」を使用して Webhook を起動した場合、レコードが複数あるかどうかで変わります。
「レコードの削除」の場合は取得できません。この場合、ジョブの実行時にエラーになります。
まとめると、以下のようになります。
通知の元になった操作 | 事前設定 |
---|---|
レコードの追加 | 不要 |
レコードの編集 | 不要 |
レコードの削除 | 非対応 |
コメントの書き込み | 「kintone 接続設定を行う」が必要 |
プロセス管理のステータスの更新 | 不要 |
「kintone Webhook を起動する」 | 複数レコードであれば「kintone 接続設定を行う」が必要。1レコードであれば不要 |
パラメーターはありません。
条件 | 発生有無 |
---|---|
「レコード1行が準備できた時」 | 発生します |
「レコード全行が準備できた時」 | 発生します |
kintone 標準の Webhook では、一回の呼び出しでレコードは1行分が渡され、複数行が一度に送られることはありません。従って、kintone 標準の方法で Webhook を起動した場合、「Webhook から渡されたレコードを取得する」で取得できるレコードは高々1行となります。
一方、Customine で作成した kintone カスタマイズで「kintone Webhook を起動する」を使用すると、複数のレコードをまとめて Webhook に渡すことが可能です。この場合、「Webhook から渡されたレコードを取得する」は渡された複数行をすべて取得できます。その際「レコード1行が準備できた時」は複数行それぞれに対して発生します。
複数のレコードを受け取る場合、kintone カスタマイズ側のバージョンが 1.132(2021年5月20日リリース)以降であれば、Webhook のカスタマイズ側で「Webhook から渡されたレコードを取得する」を実行する前に、「kintone 接続設定を行う」を行っておく必要があります。これは Webhook 側からあらためて kintone のレコードを取りに行くためです。
通知の元になった操作が「レコードの削除」であった場合は取得できません。この場合、ジョブの実行時にエラーになります。
Webhook の発生条件が「コメントの書き込み」であった場合、Webhook 発生からジョブが起動される前の間にそのレコードが削除されてしまっている場合、レコードは取得できません。この場合、エラーにはなりませんが、「レコード1行が準備できた時」も「レコード全行が準備できた時」も発生しません。
定期実行タスクでは使用できません。