カスタマイズ

数値をフォーマットする

概要

数値データを、指定の書式に変換します。

使い方

数値の元データは、式を使用して、フィールドや他のアクションの結果を参照することができます。

フォーマットした結果を別のフィールドに入れたい場合、「セット先フィールド(省略可)」パラメーターにそのフィールドを選択します。

フォーマットした結果をすぐフィールドに入れるのではなく、他のアクションで使いたい場合は式を利用します。

変換してできた文字列は、アクションの結果としてセットされます。

結果を取り出したい場合は、式を使用して、他のアクションで、このアクションを参照するようにします。

例えば「数値をフォーマットする」アクションが1番だった場合、「フィールドに値をセットする」の「値」パラメーターなどで

=$1

のように指定すると、取り出すことができます。

また、結果の前後に単位記号などの文字列を追加したい場合も、式を使用して

="時価 " & $1 & " 円"

のようにします。

設定するパラメーター

「数値」「桁区切りを表示する」「整数部の桁数」「整数部をゼロ埋めするか」「小数点以下の桁数」「小数部をゼロ埋めするか」「セット先フィールド(省略可)」を指定します。

数値

数値の値を指定します。

他のフィールドの値を参照したい場合

=数値_2

のように、「=」をつけてフィールドコードで参照することができます。

この時、計算式で四則演算を行うことも可能です。

=数値_2 * 100

空の値や、数値として解釈できないものを指定すると、実行時にエラーになります。

桁区切りを表示する

「桁区切りを表示する」を表示すると、整数部分の3桁ごとにカンマを表示します。

整数部の桁数

整数部分の表示桁数を指定します。この桁数には、桁区切りのカンマや小数部分の桁数は含めません。

数値がこの桁数を超える場合、上位桁数が表示されません。例えば、「整数部の桁数」を「3」と指定した場合、下3桁だけが表示されます。

何も指定しなかった場合、桁のカットやゼロ埋めはせずに、整数部分はそのまま表示します。

整数部をゼロ埋めするか

「整数部の桁数」を指定した場合に、数値が桁数に満たない場合にゼロ埋めするかどうかを指定します。

「整数部の桁数」を指定しなかった場合、このパラメーターは無視されます。

「整数部の桁数」が「5」で数値が「512」の場合、ゼロ埋めすると「00512」となります。

整数部のゼロ埋めとカンマ区切りは組み合わせることができます。カンマ区切りとゼロ埋め両方を「する」に設定すると、ゼロ埋め下部分にもカンマが入ります。例えば「整数部の桁数」が「5」で数値が「1512」の場合、「01,512」となります。

小数点以下の桁数

この桁数を指定すると、四捨五入で小数点以下を切り詰めます。

指定しなかった場合、内部で保持している桁数をすべて表示します。

小数部をゼロ埋めするか

「小数点以下の桁数」を指定した場合に、指定桁数に満たない場合にゼロ埋めするかどうかを指定します。

「小数点以下の桁数」を指定しなかった場合、このパラメーターは無視されます。

例えば、「小数点以下の桁数」が3桁で、数値が「0.5」の場合、結果は「0.500」になります。

セット先フィールド(省略可)

フォーマット結果を他のフィールドにセットする場合に指定します。直接フィールドにはセットせず、結果を別のアクションで使用したい場合は、省略できます。

テーブル内のフィールドを指定した場合、特別な場合(*1)を除き、テーブル内のすべての行にセットされます。

(*1) 条件側で、「フィールドの値を編集して値が変わった時」のように、テーブル行を限定するように条件が入っている場合は、対象の行だけにセットされます。

krewSheet 対応状況

対応しています。

ただし、「セット先フィールド(省略可)」に以下の制限があります。

  • ルックアップでコピーされるフィールドにはセットできません。
  • 以下のフィールドは「レコードを保存する直前(削除時は除く)」のようにレコード保存のタイミングのみでセット可能です。やや専門的になりますが、より詳しく知りたい方は krewSheet のドキュメント も参考にしてください。
    • krewSheet の表示列に含まれていないフィールド
    • krewSheet で読み取り専用に設定されているフィールド
    • リッチエディターフィールド

注意事項

  • 「数値をフォーマットする」でフォーマットした結果値を数値フィールドにセットしないようにしてください。フォーマットした結果は kintone が数値として解釈できない場合があり、そのような場合 kintone のエラーになります。
    • 2024年2月11日の kintone アップデート により、それ以前と比べて数値として解釈される条件がより厳しくなりました。2024年2月11日より前はセットできていたフォーマット値が、2024年2月11日以降はセットできないということが起こります。
    • 数値フィールドにセットする値は、フォーマットなしの数値とすることを推奨します。

制限事項

  • 「整数部の桁数」や「小数点以下の桁数」に有限の整数以外の値は指定しないでください。小数や無限大で指定した場合の動作は不定です。

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