アクションの初回は開始値を取り出し、2回目以降は前回取り出した値から増分を加算した値を取り出します。「リストから要素を取り出した時」を発生させます。
パラメーターで指定した数値の範囲から数値を1つ取り出します。取り出した数値がアクションの結果値となり、「リストから要素を取り出した時」が発生します。1回のアクション実行で取り出される数値は1つだけなので注意してください。範囲内の全ての数値を取り出すには、同じアクションを繰り返し実行する必要があります。
取り出した数値は記憶され、同じアクション番号でもう一度「数値の範囲から数値を取り出す」と、前回取り出した数値の次の数値を取り出します。このときアクション結果値は上書きされ、前回の結果値はなくなります。アクション番号が異なる場合はそれぞれのアクションで別々に数値が記憶されます。
範囲の最後の数値まで取り出し切っていた場合に「数値の範囲から数値を取り出す」と、アクションの結果値は空になります。この場合は「リストから要素を取り出した時」は発生せず、代わりに「リストからの取り出しが終了した時」が発生します。いずれの場合も「他のアクションの実行が完了した時」は発生します。
範囲の最後の数値まで取り出し切っていた状態で「数値の範囲から数値を取り出す」と、上記の通りアクションの結果は空になりますが、このとき取り出し位置はリセットされます。更にもう一度「数値の範囲から数値を取り出す」と今度は範囲の開始値から数値が取得しなおされます。
例えば数値の範囲が 1~100 で、増分が30だった場合、繰り返し実行した結果は以下のようになります。
回 | 実行結果 | 「リストから要素を取り出した時」 | 「リストからの取り出しが終了した時」 |
---|---|---|---|
1回目 | 1 | 発生する | 発生しない |
2回目 | 31 | 発生する | 発生しない |
3回目 | 61 | 発生する | 発生しない |
4回目 | 91 | 発生する | 発生しない |
5回目 | 空 | 発生しない | 発生する |
6回目 | 1 | 発生する | 発生しない |
上記の例で、「他のアクションの実行が完了した時」は6回すべてで発生します。
「開始値」「終了値」「終了値を範囲に含めるか」「増分」「回数上限」を設定します。
範囲の開始値を指定します。
数値フィールドの値を参照したい場合
=数値_2
のように、「=」をつけてフィールドコードで参照してください。
範囲の終了値を指定します。
開始値より小さい値にはできません。開始値よりも小さい値を指定した場合、実行時にエラーになります。
開始値と同様、式を用いて、フィールドの値を参照することが可能です。
終了値ちょうどの値を範囲に含めるかどうかを指定します。現在の値が終了値とちょうど同じ値になった場合、「終了値を範囲に含める」であればその値は取り出され、「終了値は範囲に含めない」場合は取り出されずに終了します。
例)開始値=100, 終了値=200, 増分=25, 「終了値を範囲に含める」⇒[100, 125, 150, 175, 200]
例)開始値=100, 終了値=200, 増分=25, 「終了値を範囲に含めない」⇒[100, 125, 150, 175]
「終了値を範囲に含める」であっても、増分を加算した結果終了値をオーバーする場合は、終了値そのものは取得対象になりません。
例)開始値=100, 終了値=200, 増分=30 で「終了値を範囲に含める」⇒[100, 130, 160, 190]
※200は取り出されません。
2回目以降の「数値の範囲から数値を取り出す」実行時に、前回取り出した数値からの増分を数値で指定します。
式で指定することも可能です。
ゼロ以下にはできません。
「開始値」を取り出したのを1回目として、同じアクション番号で取り出しを行う回数の上限を設定します。例えば「回数上限」が 10 ならば、10回目の取り出しは成功しますが、11回目は結果が空になり「リストから要素を取り出した時」は発生せず、「リストからの取り出しが終了した時」が発生します。
例)開始値=100, 終了値=200, 増分=1, 回数上限=5 ⇒ [100, 101, 102, 103, 104]
取り出しが「終了値」を超えると回数はゼロにリセットされ、次回の取り出しは「開始値」から回数1で再スタートになります。
ゼロ以下の値は指定できません。
特に増分を変化させながら取り出しを行う場合、計算内容によっては無限に繰り返しが発生する危険性があります。「回数上限」を指定することでそのような無限の繰り返し防止することができます。